【ニューデリー】インドのカラー・テレビジョン(CTV)市場では、年間8-10%値下がりが続いており、今年はエントリー・レベル14インチ・モデルのシェアが一層縮小、フラットTVセグメントが主要な成長領域になるものと見られる。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが3月3日伝えたところによると、消費者用電子製品テレビジョン製造業者協会(CETMA:Consumer Electronics and Television Manufacturers Association)オフィシャルは、2004年CTV販売の20%以上をフラットTVが占めるものと予想した。
LG Electronics India消費者用電子部門のChandramani Singh全国主任によると、2004年末までには21インチ・セグメントがCTV市場の最大シェアを占めるものと予想されるが、同セグメントにおいてもフラットTVが売上げの60-70%に貢献する見通しだ。
業界筋の予想では、カレンダー・イヤー2004年末までに14インチ・セグメントのシェアは20-21%から17-18%に、20インチ・セグメントのそれも39-40%から37%に、それぞれ縮小、それとは対照的に21インチ・セグメントのシェアが36%から40%に、またハイエンドTVのそれも2%から4-5%に、それぞれ拡大するものと見られる。
しかし地元の小規模プレーヤーにとっては、5000ルピー以下に値下がりした14インチ・セグメントが引き続き主要な収入源になる見通しだ。
とは言えインドのCTV普及率は依然として低く、加えて14インチと20インチ・モデルの価格差が縮まったことから、多国籍プレーヤーは、20インチ・セグメントを14インチ・セグメントに代わるエントリー・レベル市場と見なして開拓に力を入れるものと見られる。例えば、昨年Annapurnaレーンジのエントリー・レベルCTVの販売を段階的に停止したSamsung Indiaは、14インチ・カテゴリーから手を引き20/21インチ・セグメントを強化している。