SEAnews 2004-03-03 ArtNo.32928

【ニューデリー】今年1月のインドの商品輸出は、主要市場の米国、欧州、日本における需要拡大に牽引され、昨年同月の47億米ドルを8.74％上回る51億1000万米ドルを記録した。
エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダードが3月1／2日商工省の発表を引用し報じたところによると、1月の成長率は、2003年12月の42％の伸びを大きく下回ったが、アナリストによると、昨年12月と今年1月の成長率にこれほど大きな相違が生じたのは、一昨年12月の貿易数字が大幅に下方修正された統計上のエラーに伴うもの。
今年1月には輸入も昨年同月の55億7000万米ドルから65億8000万米ドルに18.11％の伸びを見、この結果、今年1月の貿易赤字は昨年同月の8億6000万米ドルから14億6000万米ドルに急増した。
今年初10ヶ月(2003/4-2004/1)の輸出は前年同期の421億米ドルから475億米ドルに13％増加、前年同期の12.83％の成長率を上回った｡
年初10ヶ月の非石油製品輸入は、前年同期の353億米ドルから452億8000万米ドルに28％、石油製品輸入は同143億5000万米ドルから166億4000万米ドルに16％、それぞれ増加した。
この結果年初10ヶ月の貿易赤字は前年同期の75億6000万米ドルから144億3000万米ドルに拡大した｡
インドは2003－04年度に12％の輸出成長達成を目指しているが、アナリストは同目標は実現可能と見ている。ルピーの対米ドル相場は、2003年を通じて5.24％、また2004年1月以来0.8％強化した。
国内総生産(GDP)に10％貢献する輸出は、2007年までの間年率8.0％のＧＤＰ成長を目指すインド経済のキー・ファクターと見なされている。ちなみに2003－04年のＧＤＰ成長率は、前年の4.0％を倍以上上回る8.1％と予想されている。