SEAnews 2004-03-03 ArtNo.32925

【ムンバイ】今年の夏はWhirlpool、Samsung、LG、Videocon等のメジャーにElectrolux、Haier、Onida、Kenstar等が攻勢をかけ、シロモノ市場の競争白熱化が予想される。
エコノミック・タイムズが3月1日報じたところによると、ディーラー筋は「景気が復調したことから業界は、昨年を大きく上回るボリュームの達成を目指しており、ロー・エンド市場では値下げ競争の過熱が予想される」と指摘した。
それによると、冷蔵庫販売は、昨年の6－7％から10－15％に、エアコンは同15－20％から25％に、成長が加速するものと予想される。
シロモノ各社はミッド・エンドやマス・エンドばかりでなく、都市部消費者のアップグレード需要が見込まれるプレミアム・エンド・セグメントでも凌ぎを削るものと見られる。
冷蔵庫については売上げの60％が1万2000－1万6000ルピーの価格帯に属し、330万台の冷蔵庫市場の82％が直冷式冷蔵庫、残りは霜取り不要モデル占められている。容量では165－225リッター・セグメントが需要の75％を占める。Godrej & Boyce幹部によると、冷蔵庫の全国的普及率は17.8％。都市部では25％に達するが、農村部は4％に過ぎない。
ディーラ筋は、中国のメジャー、Haierが加わったため、ロー・エンド・マーケットにおける競争が一層熾烈化するものと見ている。カラー・テレビジョン・メーカー、Onidaもシロモノ市場に参入、各地でブランド・イメージの確立を図っている。これらのプレーヤーは広告宣伝予算を増額、景気復調の波に乗る構えだ。
Samsung幹部によると、耐久消費財の販売は徐々に季節的周期性を抜け出しつつあるが、依然として夏期にはこの方面の消費者支出がピークに達する。通年のエアコン販売のほぼ70％が3－5月の間に集中しており、冷蔵庫の60％も同期間に販売されている。
これまで耐久消費財の販売は都市部の需要に牽引されて来たが、競争の過熱と都市部における飽和状態からプレーヤーらはより小規模な市場にまで流通網を拡張することを強いられていると言う。