SEAnews 2004-03-01 ArtNo.32902

【バンガロール】ブームを呼ぶ情報技術(IT)部門の就業機会は、国際的なアウトソーシングの潮流に乗り、2003－04年を通じて23％成長する見通しだ。
エコノミック・タイムズが2月25日、ソフトウェア・サービス会社全国協会(NASSCOM:National Association of Software and Service Companies)の年次レポートを引用し伝えたところによると、ハイエンドなテクノロジー・コンサルティング／バック・オフィス／コール・センター等を含むＩＴ産業の雇用数は、前年の66万1000人から2003－04年の81万3500人に23％増加するものと見られる。ＩＴ及びバック・オフィス・サービス部門の就業者は過去7年間に5倍に拡大した。ＩＴ及びバック・オフィス・サービス部門の2003－04年の米国向けを中心にした輸出売上げは、前年の95億米ドルから120億米ドルに26－28％の成長が見込まれる。この内84億米ドルはソフトウェア・サービスで占められ、バック・オフィス部門の輸出額は前年比54％増の35億米ドルと予想される。2003－04年のバック・オフィス産業就業機会は前年比44％増の24万5500人に達する見通しだ(ｿﾌﾄｳｪｱ・ｻｰﾋﾞｽ部門の就業機会については前項参照)。
インド拠点の企業は高速通信網を用い全世界に存在する顧客や親会社に、保険支払い処理(insurance claims processing)／給与管理(payroll accounting)／電子帳票化(data tabulation)／株式調査(equity research)等のサービスを提供しており、ＩＢＭやAccenture等の大手外資系企業は、インドにおけるバック・オフィス・ビジネスを急速に拡張している。コール・センターは過去4年間に多くのインド青年を雇用したが、英語を話す労働者が外国企業をインドに吸引する主要な役割を担っている。しかしアウトソーシングは今や米国等において自国民の職を奪う制度として政治的攻撃の標的にされている。