2004-02-27 ArtNo.32898
◆鉄鋼の関税優待パス・ブック適応比率をさらに引き下げ
【ニューデリー】政府が鉄鋼製品に対する“関税優待パス・ブック(DEPB:Duty Entitlement Pass Book)”スキームの適応比率を一層引き下げる方針を決めたことから鉄鋼製品の輸出が減少するものと予想されている。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレスが2月25日報じたところによると、輸出業者は輸出売上げに応じてDEPBの恩恵を享受できる。政府は僅か1ヶ月間に2度にわたり鉄鋼製品に対するDEPB適応比率を引き下げることになる。各種鉄鋼製品に対する同比率は2月の第1週にそれ以前の18-19%から9-12%に引き下げられた。Braja Kishore Tripathy鉄鋼相とArun Jaitley商工相は24日に会合し、同比率をさらに引き下げることで原則的に合意した。消息筋によると、具体的な引き下げ幅も間もなく決定されるものと見られるが、実際の引き下げは1、2週間先になりそうだ。
鉄鋼相と商工相はこの日また、鉄鉱石輸出とコークス用炭及びコークスの輸入をリンクさせることでも合意した。両省オフィシャルは向こう数日間に会合し、具体的なリンク方式や鉄鋼完成品及び鉄鋼原料の輸出を如何に抑制するかについて話し合う。また国営鉱物貿易会社Metals and Minerals Trading Corporation Ltd(MMTC)は、鉄鉱石輸出とコークス用炭/コークス輸入のリンケージ・メカニズムの構築を指示された。
Tripathy鉄鋼相は、商工相との会見に先立って、この日、鉄鋼業界代表と会合、頻繁な鉄鋼価格の引き上げに釘を刺すとともに、輸出よりも国内供給を優先するよう求めた。
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