SEAnews 2004-02-27 ArtNo.32895

【ハイデラバード】Toyota-Kirloskar Motor Company(TKMC)は、需要の伸びに応じるためカルナタカ州Bangalore近郊Bidadiの製造施設の拡張とディーラー網の強化を準備している。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが2月24日報じたところによると、ＴＫＭＣのK.K. Swamy重役(DMD)はアンドラプラデシュ州Hyderabad近郊Kondapurに設けた42番目のディーラー店“Harsha Toyota”の開所式の席上、以上の計画を明らかにした。それによると、Bangalore工場の設備能力は年間4万台だが、昨年の販売台数は既に4万台をマーク、2004年3月末までの年間販売台数はさらに20％増の4万8000台に達すると見込まれている。この内、多用途車Qualisが3万5000台、Ｄ(70万-110万ﾙﾋﾟｰ)セグメントのトップに浮上したCorolla(市場ｼｪｱ42%)が1万2000台、Ｅ(130万-200万ﾙﾋﾟｰ)セグメントのCamryが1200台を占める見通しだ｡
ＴＫＭＣは拡大する需要に応じるのが既に困難になっており、Qualis等一部モデルのウェイティング・リストが拡大している。このため同社は製造施設を拡張するとともに年内にディーラー店を現在の42から60に増やす計画だ｡とは言え2004年3月末に拡張計画の詳細を決定する方針で、投資額等の詳細は未定。
インドの2010年の乗用車生産台数は200万台に達する見通しだが、ＴＫＭＣはその時までに国内乗用車市場全体のシェアを10％に拡大、また製品の10％を輸出することを目指している。
Corollaのバイヤーがディーゼル・バージョンを希望しているとは思わないが、顧客が望むならディーゼル・バージョンを準備する。このためディーゼル・バージョン導入の可能性を既に調査している。
ＴＫＭＣはこれまでにインドに2300クロー(US$5.053億)を投資。これには480クロー(US$1.054億)のトランスミッション工場が含まれる。同トランスミッション工場は、異なるプラットフォームの需要に応じられ、グループのグローバル・ハブとして機能することができる。同工場は100％輸出志向ユニットで、2004年7月までにタイ向けの出荷を開始すると言う。