2004-02-27 ArtNo.32890
◆小規模都市の可処分所得は大都市以上:ICICI Bank
【ニューデリー】インドでは小規模都市の消費性向が、小売産業にとって、大都市以上に魅力を備えていることが、ICICI Bankの最近の調査で明らかになった。
ビジネス・スタンダードが2月25日、またin.biz.yahoo.comが同13日報じたところによると、ハリヤナ/パンジャブ両州の州都Chandigarh、マハラシュトラ州のPune、パンジャブ州のLudhiana、マドヤプラデシュ州のIndore、アンドラプラデシュ州のHyderabadと言った比較的小規模な都市の小売魅力指数(index of retail attractiveness)は、マハラシュトラ州のMumbaiを上回り、また西ベンガル州Kolkataを大きく引き離している。これらの小規模都市の給与水準はメトロ(大都市)のそれにほほ匹敵しているが、生活コストは遙かに下回る。このため消費者の可処分所得はメトロを大きく上回っている。例えばテア1メトロの2003年の月間平均給与は1万3500ルピー、これに対してテア2メトロのそれは1万2600ルピーだった。これらの小規模都市は、2010年の予想される消費者支出総額210万クロー(US$4613億)の55-60%を占める見通しと言う。
一方、クレジット・カード支払い/住宅・個人金融/モーゲジ・チケットのサイズから見た小売魅力指数(1-10)は、バンガロールが最高の8.70で、以下、ハイデラバード7.90、チェンナイ7.70、ムンバイ7.70、プネー6.55、デリー4.60、コルカタ4.15、インドール2.85、チャンディガル2.85、ルディアナ2.00の順。レポートは小規模都市は1万2000クロー(US$26.36億)のクレジット・カード支出の25%を占めているに過ぎず、クレジット・カード会社は、小都市の潜在性開拓に照準を合わせるべきだと指摘している。またテア2メトロの25-30代の消費者の住宅ローン及び個人ローンに対する関心は極めて高いと言う。
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