【アーマダバード】国営ガス会社GAIL India Ltdは、ウッタルプラデシュ州Pataに設けた既存石油化学コンプレックスを2段階に分けて拡張、向こう2、3年内に直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE:low liner density polyethylene)と高密度ポリエチエン(HDPE:high density polyethylene)の生産量を大幅に拡大する計画だ。
ビジネス・スタンダードが2月25日、GAILのB S Negi取締役(技術担当)の言として伝えたところによると、第1段階ではデボトルネッキングを通じLLDPE/HDPEの年産能力を16万トンから21万トンに20%拡大する。コストは76クロー(US$1670万)と見積もられ、2004年4月の完成を目指す。
第2段階では分解炉を4基から5基に増やし、エチレンの年産能力を30万トンから40万トンに拡大する。また年産12万トンのLLDPE/HDPEプラントを増設、ポリマー・キャパシティーも拡張する。プロジェクト・コストは64億7000万ルピー(US$14.21億)と見積もられ、2005-06年の完成が目指される。
GAILのPataコンプレックスは、北部および中部インドにおける唯一の石油化学プラントで、目下の年産能力はポリエチレン26万トン、プロピレン1万1000トン、ブテン1万トン。
石化コンプレックスはガス脱硫装置、C2/C3回収装置、ガス分解装置、ポリエチレン製造装置2基から成り、下流部門ポリマー・ユニットのキャパシティーは年間7500労働時間をベースに算定されている。