2004-02-25 ArtNo.32885
◆Torrent、生活改善薬専門の戦略ビジネス・ユニット設置
【アーマダーバード】グジャラート州Ahmedabad拠点の地場製薬会社Torrent Pharmaceuticals Ltd (TPL)は急成長するいわゆる生活改善薬(Lifestyle Drug)セグメントに照準を合わせる狙いから、新戦略ビジネス・ユニット(SBU)を設置した。
エコノミック・タイムズが2月23日報じたところによると、“Nova”と命名された新部門は、心血管疾患薬及び糖尿病薬のマーケッティングを専門に手掛け、これら両部門の市場シェアを16%に拡大することを目指す。市場調査会社ORG Margのデータによれば、現在TPLの心血管疾患薬市場におけるシェアは5.4%、糖尿病薬市場におけるそれは2%となっている。
ORG Margのレポートによれば、2003年1-12月の間に糖尿病薬と心血管疾患薬は、治療薬市場において最も高い成長率を示した。このことはいわゆるライフスタイル疾患(lifestyle disorders)の発生率が急速に高まっていることを裏付けている。TPLのShivendar Aggarwal副社長(マーケッティング)によると、このため同社はSBUを設けこれら2部門におけるプレゼンスを強化する方針を決めた。
新SBUは2004年4月に稼働、2004-05年に売上げ80クロー(US$1757万)の達成を目指す。SBUには既に500人が配置されているが、さらに160人を追加する方針だ。TPLは45種類の新薬を発売する準備を整えているが、内10種類が上記2部門に属している。また両部門の既存薬、例えば、Azulix、Diabeta、EnselinはSBUの管理下に移される。
TPLは現在4つのマーケッティング部門(Vista/Psycan/Mind/Prima)を擁し、年間売上げは350クロー(US$7689万)にのぼる。
TPLはまた多国籍企業と提携し、これらの企業の製品のインド市場における販売を引き受ける用意があると言う。
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