【ニューデリー】情報技術(IT)産業は2003-04年を通じて成長基調を維持、今会計年度末までに同部門の就業機会は昨年の17万1000人から24万5000人に44%(7.5万人)拡大する見通しだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが2月21日、ソフトウェア・サービス会社全国協会(NASSCOM:National Association of Software and Service Companies)の発表を引用し報じたところによれば、顧客サービス従業者は今会計年度末までに前年比46%増の9万5000人に達する見通しで、支払い/金融/人材等、その他のサービス部門も顕著な成長が予想される。料金請求/会計/取引/税務コンサルティング/リスク管理等の財務サービスに関わるコール・センターの従業者は前年の2万4000人から4万人に66%、人材資源専門スタッフの数は2100人から3500人に、クレジット・カード/デビッド・カード/小切手処理/電子データ交換/ウェブ・マーケッティング等の支払いサービス従業者は1万1000人からほぼ2倍の2万1000人に、それぞれ増加する見通しだ。
ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)の売上げは前年の25億米ドルから36億米ドルに54%の成長が見込まれる。顧客サービスの年間収入は昨年の8億1000万米ドルから2003-04年の12億米ドルに、財務サービスのそれは5億1000万米ドルから8億2000万米ドルに、支払いサービスは2億1000万米ドルから4億3000万米ドルに、それぞれ増加する。
インドはIT対応サービス(ITES)企業に引き続き大きなビジネス機会を提供している。また低技術業務をインドでアウトソーシングすることにより、企業は40-50%のコストを節約できる。企業はまた物理インフラ、テレコム、設備等への投資を節約し、キャッシュ・フローを拡大できると言う。