【コルカタ】Steel Authority of India Limited (Sail)は2010年までに年産能力を現在の2倍の2200万トンに引き上げることを目指し、透視計画(perspective plan)を立案している。
エコノミック・タイムズとビジネス・スタンダードが2月21日伝えたところによると、SAILのS K Roongta取締役(営業担当)は20日当地で記者会見し以上の消息を語った。それによるとSAILは現在鉄鋼完成品を1100万トン以上、熔鋼を約1300万トン生産している。拡張計画の詳細は透視計画が完成次第発表される。目下のところ初歩的協議が進められており、完成にはなお3-4ヶ月を要する。
透視計画立案の目的は市場シェアを維持し、プレゼンスを強化することにある。政府の鉄鋼政策の下、国内の鉄鋼生産能力は2010年までに6000万トン、2018年には1億トンに拡張される。SAILは、これに伴って生じる競争環境に積極的に対処して行く。
今会計年度の国内鉄鋼生産量は3500万トンを超える見通しで、これは設備能力を10%ほど上回る。他の主要一次鉄鋼メーカー、Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)とRashtriya Ispat Nigam Limited (RINL)も拡張計画を発表している。Tiscoは現在の400万トンから2010年までに1500万トンに、RINLは現在の300万トンから2010年までに500万トン、2018年までに1000万トンに拡張する。
SAILの拡張計画の主要部分はデボトルネッキングと既存設備の活用を通じて実現される。これには、高炉の再建、マッチング・ミル及びフィニッシング・ミルの増設、さらには新設備の建設が含まれる。
SAILの2003-04年度トップラインは価格ベースで25-30%の成長が見込まれる。販売量も9-10%の伸びが予想される。第4四半期の輸出は多少スローダウンが予想されるものの、今会計年度を通じた輸出は前年比100%増の120万トン前後と、総生産量の10%強に達する見通しだ。