【バンガロール】年商974クロー(US$2.14億)の地場家電会社BPL Ltdは19日、アルカリ電池部門の分離と授権資本の増額を発表したが、アナリストらは三洋が財政難のBPLに資本参加する序曲ではないかと観測している。
デカン・ヘラルド、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥーが2月20日報じたところによると、BPLは17日の取締役会で承認された以上の方針を、この日、ボンベイ証取(BSE)に通知した。それによると先ず第1にBPLのアルカリ電池部門が子会社のBPL Soft Energy Systems Ltdに合併される。第2にBPLは額面100ルピーの償還可能優先株(Redeemable Preference Shares)合計60クロー(US$1318万)を発行、授権資本を現在の140クロー(US$3076万)から200クロー(US$4394万)に拡大する。
2003年9月期の18ヶ月間に売上974クロー、純損失281クロー(US$6173万)を計上したBPLは、アルカリ電池部門を手放すことにより、純粋な消費者用電子会社になることができる。観測筋は、アルカリ電池部門の分離は、三洋がBPLに出資する条件ではないかと見ている。三洋が如何なる形式で参画するかは、定かでないが、償還可能優先株の発行は1つのオプションと目されている。マスコミの質問に対してBPLのP V K Sundaram副社長は三洋の出資問題にコメントするのは時期尚早と、回答を拒んだ。
また鉛炭素電池の製造を手掛けるBPL Soft Energyは、類似のバッテリー・ビジネスを加え、事業を総合化できる。 アルカリ電池の輸出は2000-01年の8200万ユニット/51クロー(US$1120万)から2001-02年の5100万ユニット/28クロー(US$615万)に激減した。鉛炭素電池ビジネスの方は比較的健全で、2003-04年には115クロー(US$2526万)の営業額が見込まれている。BPLは将来、他のパートナーを呼び入れ、BPL Soft Energyを全く別個の企業にする可能性も有ると言う。