2004-02-13 ArtNo.32806
◆Tisco、西ベンガル州に冶金用コークス製造施設計画
【コルカタ】Tata Iron & Steel Company (Tisco)は、西ベンガル州Haldiaに1000クロー(US$2.2億)を投じ、年産100万トンの冶金用コークス製造施設を設けることを計画している。
エコノミック・タイムズが2月9日伝えたところによると、Tiscoは既に事業化調査に着手している。Tiscoは輸入したコークス用炭とジャールカンド州West Bokaroのキャプティブ炭坑で採掘したコークス用炭をミックスし、冶金用コークスの原料にする計画だ。
TiscoはWest Bokaro産石炭のアッシュ含有率を16-17%から13%に引き下げることに成功しており、建設が予定されるコークス炉では、オーストラリアから輸入した高品質な石炭とWest Bokaro産の石炭がミックスされ、アッシュ含有率9%程度のコークスの製造が目指される。しかしオーストラリア産の高品質な石炭を長期にわたり安定して輸入することができるか否かが懸念材料とされている。冶金用コークス、取り分け中国産冶金用コークスの供給が逼迫する中、鉄鋼業界は、アッシュ含有率の低いオーストラリア産のコークス用炭をいつまで安定して輸入できるかに不安を抱き始めている。
Tiscoばかりでなく、ドイツ企業Dr Carl Otto Stillも西ベンガル州政府に接触、総コスト1800クロー(US$3.95億)、年産200万トンの冶金用コークス製造施設の建設を計画している。
Tiscoは輸入石炭や輸出用冶金用コークスの荷役インフラを既に保持している。Tiscoはドイツ企業IQ Martradeと合弁で設立したTM Internationalを通じ、Haldia港の石炭輸入バースをリース、これを管理している。
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