1995-01-28 ArtNo.328
◆<馬>処理場建設の遅れで有毒廃棄物の管理問題が深刻化
【クアラルンプル】マレーシアの有毒工業廃棄物は急速に増加しており、一部の工場では廃棄物の保管スペースが製造スペースを上回っている。
マレーシア工業開発局(MIDA)のN.サダシバン局長によれば、ヌグリ・スンビラン州政府は既に州内における有毒廃棄物処理場の建設を認めているものの同プロジェクトを請け負ったクアリティ・アラムSdn Bhdは依然として58haの用地買収を行っていない。クアリティ社はコメントを避けているが、環境局(DOA)によると同社は難題に直面、動きがとれなくなっていると言う。デンマーク企業I Kruger、Chemcontrol、Environplanの3社と、地元企業アラブ・マレーシアン・ディベロプメントBhd、ユナイテッド・エンジニアーズ(M)Bhdの合弁に成るクアリティは2億Mドルの有毒廃棄物処理場を1993年内に完成させるはずだった。DOE筋によれば、半島マレーシアの東部、西部、南部、北部にそれぞれ設けられるはずの輸送中継ステーションの建設計画も同様に進展を見ていない。DOEはこれまでに有毒廃棄物の輸送、貯蔵、再生処理、焼却等に関わるライセンスを100件以上発行したが、これらは個々の企業がそれ自身の廃棄物を処理することを認めたもので、他社に対するこの種のサービスは認めていない。同筋はDOEがスラゴール州だけで3件工場外に廃棄物を貯蔵することを認めたと語ったが、貯蔵地の所在を明らかにすることは避けた。(NST:1/27)
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