【ニューデリー】インドの今年(2003-04)の国内経済は、農業生産の力強い復調と工業/サービス両部門の引き続く好調に支えられ8.1%の成長が見込まれる。
エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルドが2月9/10日報じたところによると、中央統計局(CSO:Central Statistical Organisation)はこのほど発表した『2003-04年国民所得最新予測(advance estimates of national income for 2003-04)』レポートの中で、以上の見通しを示した。それによると今年の国内総生産(GDP)実質成長率は2002-03年の4%の伸びの2倍に達し、また2001-02年の5.8%の成長に比べても突出している。これまでにGDP成長率が8%を超えたのは、1967-68年の8.1%、1975-76年の10.5%、1988-89年の10.5%のみである。これら3ケースの何れもが、旱魃後の農業部門の急速な復調を原動力にしている。1967-68年の農業成長率は前年の-1.4%から14.9%に、1975-76年には同-1.5%から12.9%に、1988-89年には同-1.3%から15.5%に、それぞれ目覚ましい回復が記録された。今年もほぼ同様のパターンになる見通しで、2002-03年に-5.2%の落ち込みを見た農業生産は、今年は9.1%の成長が見込まれている。
今年はまた農業の復調に平行して工業とサービス部門の好調も予想されている。工業部門は全体として6.5%の成長が見込まれ、これは前年の6.4%や前々年の3.4%を上回る。同様にサービス部門も8.4%の成長が予想されており、これも前年の7.1%、前々年の6.8%を上回っている。