SEAnews 2004-02-11 ArtNo.32787

【コルカタ】Essar Steel Ltd(ESL)はオリッサ州に年産425万トンほどの鉄鋼製造プラントを建設する計画で、州政府と関係交渉を進めている。
ＥＳＬオフィシャルのコメントは伝えられていないが、ビジネス･スタンダードは2月9日、業界筋の言を引用し、以上の消息を報じた。それによると、鉄鋼生産1トン当たりの設備コストを1万6000ルピーとすれば、同プロジェクトの総投資額は7000クロー(US$15.38億)を超えるものと予想される｡インド西部地区を拠点にするＥＳＬが、東部にプラントを設けることには戦略的意義が有る。加えてオリッサ州は鉄鉱石の産地で多くの企業が同資源にアクセスすべく列を成している。プロジェクトが始動すれば、Essarグループの海運部門も、ロジスティクス面で主要な役割を担えるものと見られる。
グジャラート州Haziraに年産200万トンの高温ブリケット鋼(HBI:Hot Briquetted Iron)プラント、年産240万トンの熱間圧延コイル(HRC)プラント、そして下流部門コンプレックスを擁するＥＳＬは様々な成長の機会を探っており、ハジラにおけるＨＲＣ年産能力を300万トンに拡大することも検討している。同増産計画の投資額はそれほど大きくなく、プラント全体の投資収益率を高めることができる。
ＥＳＬは冷間圧延(CR)鋼プロジェクトについては、Stemcorと原料ソーシングに関わる長期契約を結んでいる。ＥＳＬはＣＲ鋼プロジェクトのインフラを整備、Stemcorは原料のＨＲＣを供給する。