2004-02-09 ArtNo.32774
◆三井子会社Sesa Goa、デンマーク企業とコークス炉建設契約
【チェンナイ】三井物産子会社のSesa Kembla Coke Company Ltd(SKCC)は、デンマーク企業F. L. Smidth Groupが完全出資するFFE Minerals India Pvt. Ltdとノンリカバリー・タイプのコークス炉(non-recovery coke oven plants)をインドに設ける独占契約を結んだ。
ザ・ヒンドゥーが2月8日伝えたところによると、SKCCはSesa Goaの100%子会社で、Sesa Goa主要株主の三井物産は同グループに技術・財政支援を提供している。
FFE MineralsのRudy Edge社長兼取締役がこのほど記者会見したところによると、発電用余熱の回収技術“Sesa energy recovery technology”は、環境汚染を軽減するとともに、高品質なコークスとクリーンな電力エネルギーの生産を可能にし、最終的にコークス炉の投資収益率を高める。
先進国では環境基準を満たさぬコークス炉が閉鎖されたため、ここ数年コークスの生産が減少しており、インド鉄鋼産業もコークスの供給不足に直面、最近は主に中国から輸入している。しかしその中国でもコークスの需要が急増、世界的な供給不足と価格の高騰が生じている。
こうした中で主要鉄鋼会社らはノンリカバリー・タイプのキャプティブ・コークス炉の建設に乗り出しており、FFE Mineralsは最近、Mangalore Fertilisers and Chemicalsのためのその種のコークス炉の建設を引き受けた。
SKCCの顧客にはEssar Steel、Kirloskar Foundries、Nirma、Jindal Vijayanagar Steelが含まれ、ゴアに既存工場を有する同社は、主要な鉄鋼メーカーとノンリカバリー・タイプのキャプティブ・コークス炉建設請負交渉を進めている。FFE Mineralsは、鉱業技術/熱技術/サービス技術/設備効率の4部門を主要ビジネスにしていると言う。
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