SEAnews 2004-02-09 ArtNo.32767

【ニューデリー】インド政府は2月5日、電力部門の資金不足を補填する狙いからインド電力基金(IPF:India Power Fund)を設置した｡
ザ・ヒンドゥーが2月6日報じたところによると、当初の基金規模は電力金融公社(PFC:Power Finance Corporation)が拠出した200クロー(US$4394万)のみだが、最終的に7000クロー(US$15.38億)に拡張される。Anant Geete電力相によると、2012年までに電力部門は7万クロー(US$153.8億)の資本不足に直面する見通しで、ＩＰＦはその10％を補填することになる。ＩＰＦは当面ベンチャー・ファンドとして機能、その後はリテール投資家を糾合する投資信託としての役割を担うよう期待されている。
同相は公益企業や、金融機関、銀行、民間投資家にＩＰＦへの資金拠出を呼びかけるとともに、「ＩＰＦの設立と国会下院の解散が重なったのは、偶然であり、政府の選挙戦略とは無関係」と付言した。向こう5年間に民間部門による1万ＭＷ(ﾒﾝｶﾞﾜｯﾄ)の発電能力追加が期待されており、そのために自己資本だけで1000クロー(US$2.2億)の注入が必要とされると言う。