SEAnews 2004-01-28 ArtNo.32716

【チェンナイ】TVS Motor Company Ltd(TVSMC)は、既存モーターサイクルの変形バージョンにより顧客の嗜好の変化に迅速に応じるとともに、収益率の向上を図る計画だ｡
ヒンドゥー･ビジネス･ラインが1月27日報じたところによると、ＴＶＳＭＣの今会計年度第3四半期の税引き利益は27.50クロー(US$604万)と、前年同期比15.33％の下降を見た｡ＴＶＳＭＣのVenu Srinivasan会長兼ＭＤによると、仮に同社の売れ筋バイク“Victor”の変形バージョンを2003年9月に発売していたなら、良好な業績を達成できたものと見られる｡製品のサイクルはかつては6年に及んだが、今や短縮されており、少なくとも2年に1度は、変形バージョンを投入する必要がある。4ストローク、110ｃｃエンジン搭載のVictorは2001年9月に発売され、これまでに80万台が販売された｡同社は今年4月に125ｃｃバージョンを発売する計画だ｡
新製品は顧客の関心を引き、トップラインの改善に役立つとともに、価格実現率を向上させ、ボトムラインにも寄与する。性能もさることながらスタイルが顧客の関心を引く重要な要因になっており、取り分けエグゼクティブ・セグメント・バイク(3.5万-4.5万ﾙﾋﾟｰ)については、より頻繁にフェースリフトする必要がある。
第3四半期の業績の落ち込みはマーケッティング支出の増加と2ストローク・バイクの販売減に伴うもので、今月発売した4ストローク･バイク“Centra”と4月に発売予定のVictor変形べージョンにより、業績は改善する見通しだ。
ＴＶＳＭＣはまた東アジア市場の開拓を目指しており、インドネシア、タイ、ベトナムの何れかに橋頭堡を設ける。今年年央までに市場調査を完了し、投資を実行に移す。現地のパートナーとディストリビューション契約を結ぶのも選択肢の1つで、同社は自力でアジアの主要プレーヤーになると言う。