1995-09-23 ArtNo.3271
◆<馬>MIDF、建設/石油・ガス/運輸事業に進出準備
【クアラルンプル】マレーシアン・インダストリアル・デベロプメント・ファイナンス(MIDF)は建設/石油・ガス/運輸/製造/新金融サービス(無利子ローン/ベンチャー・キャピタル等)領域への進出により、経営多角化を目指している。
サイン・アズラアイ会長が21日に催された投資アナリストらに対する報告会の席上語ったところによれば、同社は保険、証券業務、特に普通保険業務への進出も計画しており、目下保険会社3社とこれらの企業の権益買収もしくは提携の可能性を協議している。
MIDFは最近ペナン、サバ、サラワクにおいてロードショーを催したが、これは同社がこれらの州の経済開発への積極的参加の姿勢を示したものである。サバは今後安定した成長の軌道に乗る見通しで、サラワク及び北方成長の三角地帯の中心ペナンの経済は離陸期を迎えている。
子会社のマレーシアン・インダストリアル・エステートSdn Bhd(MIEL)は目下サラワク州の22.8haの土地を工業開発用に1平方フィート2Mドルで買収を図っており、またサラワク州ではコタキナバル・インダストリアル・パーク開発計画への参加を準備している。マーチャント・バンク子会社のマレーシアン・インダストリアル・マーチャント・バンクBhd(MIMB)はクチンに支店を設け、サラワク及びサバにおけるビジネスに本腰を入れる方針だ。商業銀行部門のオリエンタル・バンクBhdも今後サバ、サラワク両州の政府機関や民間との合弁を含む少なからぬプロジェクトに参画できる見通しで、両州におけるグループのプレゼンス拡大に寄与するものと期待されている。1997年までにクアラルンプル証取上場を目指す同行は上場までに払込資本を現在の1億8300万Mドルから一級銀行の資格条件とされる5億Mドルまで拡大する計画だ。
今回のロードショーの結果様々なビジネス機会を見出すことができたことから、今後他州でも同様のロードショーを催す計画で、次ぎの開催地はジョホール州を予定していると言う。(NST:9/22)
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