2004-01-28 ArtNo.32708
◆Indo Rama、US$1.98億投じ製造能力を2倍に拡張
【ニューデリー】地元の指導的合成繊維原料メーカー、Indo Rama Synthetics India Ltd (IRSL)は、貿易割当制廃止後の国内需要急増を見越して、900クロー(US$1.98億)を投じポリエステル製造能力を2倍に拡大する。
エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレス、ザ・ヒンドゥー、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが1月22/23/25日伝えたところによると、IRSLのOP Lohia重役(MD)はこのほど記者会見し、以上の方針を明らかにした。それによると設備拡張により年間売上げは2000クロー(US$4.39億)ほど拡大、2006-07年の営業額は5000クロー(US$10.98億)をマークするものと予想される。追加投資は恐らく3-4年で回収できる見通しだ。ちなみに2002-03年の営業額は2300クロー(US$5.05億)、利益は125クロー(US$2746万)をマーク、今年は売上げ2800クロー(US$6.15億)、利益180クロー(US$3954万)を見込んでいる。
IRSLがマハラシュトラ州Butiboriに設けた日産800トン(年産30万トン)の工場は過去2年100%以上の稼働率を維持して来た。Butibori工場は、年間、部分延伸糸(POY:partially oriented yarn)2万トン、ポリエステル短繊維(PSF:polyester staple fibre)28万トン、紡績糸3万5000トン、延伸仮撚糸(DTY:Draw Textured/twisted Yarn)2万5000トンを製造する能力を有する。
Butibori工場の日産能力は1600トン(年産60万トン)に拡張される。ポリエステル生産能力の拡張は、競争力アップ戦略の一環。同社は2005年1月以降貿易割当制が段階的に撤廃されるならインド国内におけるビジネス機会は飛躍的に拡大するものと予想している。同工場は目下直接1500人を雇用している他、間接的に600人に就業機会を提供しているが、拡張計画が完成すれば、雇用数も一層拡大される。
これによりマハラシュトラ州Vidharbha地区に1000クロー(US$2.2億)以上を新規投資すると言う同社のコミットメントも実現される。上記の900クロー以外に発電所の建設に、70-80クロー(US$1538万-1757万)が投資される。必要経費の内450クロー(US$9886万)は内部剰余金で、450クローはDeutsche Investitions- und Entwicklungsgesellschaft(DEG) / IKB Deutsche Industriebank.AG等の国際金融機関からの長期ローンで賄う。IRSLは、ドイツの土木建築会社Zimmer AGと手を結びプロジェクトを進める。Butibori工場は拡張工事後、国内最大規模を備えるだけでなく、単一の工場としては世界的にも最大規模になると言う。
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