【バンガロール】オリッサ州政府は過去3ヶ月間に7件、投資総額4200クロー(US$9.23億)の海綿鉄プロジェクトを承認した。
ビジネス・スタンダードが1月21日報じたところによると、これらの企業には、Neepaz Metallic/Aarti Steel/SCAW Industriesm/Deo Mines and Minerals/Visa Industries/SMC Power Generation Ltdが含まれ、大部分の工場施設がオリッサ州西部や沿海地帯に設けられる。Infrastructure Development Corporation of Orissa (IDCO)筋によると、更に多くの企業が海綿鉄工場の建設を申請しており、こうしたプロジェクトに供することができる土地の確保が緊急課題になっている。このためオリッサ州政府は、IDCOに海綿鉄プロジェクトに供することが可能な土地の評価を指示した。
鉄鋼市場の活況に加え、オリッサ州政府が鉄鉱石に付加価値をつけることを、鉱業リース権付与の条件にしたことが、こうした海綿鉄プロジェクト・ブームの背景になっている。
一方、海綿鉄工場がもたらす公害に対する懸念も高まっている。オリッサ公害管理局(OPCB:Orissa pollution control board)筋によると、電気集塵装置(ESP:electrostatic precipitator)のコストが嵩むことが、海綿鉄ユニットが公害規則を遵守せぬ主因になっており、設置された海綿鉄プロジェクト30件の内、僅か2件がESPを備えているに過ぎない。しかしこうした問題の対策は既に講じられていると言う。