【ニューデリー】スコットランド拠点のCairn Energy plc(CEP)の子会社Cairn Energy India Pty Ltd(CEIPL)は、ラジャスタン州で大型油田を発見した。
インディアン・エクスプレス、デカン・ヘラルド、ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥーが1月20日、CEPの発表を引用し伝えたところによると、新油田を掘り当てたラジャスタン州Barmer県ラジャスタン海盆RJ-on-90/1ブロックのN-B-1探査井は、同社がこれ以前に発見したやはりRJ-on-90/1鉱区のSaraswati油田の北方60キロに位置する。掘削深度は1250メートルと、まだ当初予定の深度に達していないが、初歩的な推定では4億5000万-11億バレルの埋蔵量が見込まれ、可採埋蔵量も5000万-2億バレルに達するものと予想される。
CEPは炭化水素総局(directorate general of hydrocarbon)に対し浅い単純構造の地層において大型油田を掘り当てたと報告、同社のBill Gammell重役(CEO)は「なお一層の評価と分析を必要とするが、今回の発見はCairnの手持ちポートフォリオを一変させる潜在性を備えている」と期待を表明した。
これを受けてRam Naik石油・天然ガス相は、「ラジャスタン州はグジャラート州とアッサム州に次いでインド国内第3の石油産地になるものと見られる。インド/韓国チームによる最近のミャンマー沖合における可採埋蔵量4-6TCF(trillion cubic feet:兆立方フィート)の油田発見とともに、国内及び海外におけるインドの探査開発事業の前途に光明を投じる新年の贈り物」とのステートメントを発表した。ちなみに国営Oil & Natural Gas Corporation (ONGC)は当該ブロックの商業開発に対して30%の権益を保持している。