SEAnews 2004-01-21 ArtNo.32686

【スラト】部分延伸糸(POY:partially oriented yarn)生産が低迷しているのに加え、グジャラート州Surat等の繊維工業地帯の力織機の据え付け台数が増加したことから紡績糸が値上がりしている。
ビジネス･スタンダードが1月19日報じたところによると、消息筋は「異なる太さの紡績糸の値上がりの主因はＰＯＹ生産の沈滞」と指摘する。力織機の増加で需要が拡大しているにも関わらず、ＰＯＹの生産設備はそれに相応して拡張されていない。この他、紡績業界にほとんど競争が存在しないことも値上がりの一因になっている。
過去数日織工が紡績糸から織ったグレー布地の価格は1メートル当たり0.025－1ルピーほど上昇したに過ぎないが、紡績糸はキロ当たり平均12ルピー値上がりした｡
スラトにおける力織機の据え付け台数は過去1年半の間に50万台から65万台に増加した｡業界筋によると、複数の企業家がダマン／ダドラ／ナガルハヴェリ連邦直轄地に中規模のＰＯＹ製造施設を設けたものの、紡績業者は供給不足に伴う値上がり益を享受している。
現在ＰＯＹは月間7万5000トンほど消費され、スラト地区だけで消費量は3万5000トンにのぼる。輸入ＰＯＹにはキロ当たり3.50－4ルピーの反ダンピング税が課されるため、供給不足を輸入品で補填することもできない状況に有ると言う。