2004-01-19 ArtNo.32669
◆中国TCL/仏トムソン、インドでコブランディング計画
【ニューデリー】最近、国際合弁事業を組織した中国の家電会社TCL Holdings Co Ltdとフランスの電子会社Thomsonは、インド市場におけるコブランディング(co-branding)協力を計画している。
ビジネス・スタンダードが1月15日伝えたところによると、両社幹部はインド・ビジネスに関するデュー・ディリジェンスを進めている。消息筋によると両社は2月の第1週に公式発表を行う見通しだが、トムソンのインドにおける経営陣は現状のまま維持され、変化しないものと見られる。
昨年合わせて1800万台のカラー・テレビジョン(CTV)を製造した両社は、世界最大のCTVセラーと言えるが、年間800万台のインドCTV市場においてトムソンは、昨年25万台のCTVを販売したに過ぎない。とは言え両社が手を結ぶならCTV及びCD/DVDプレーヤー市場の競争を過熱させるものと見られる。
これ以前に地元企業Baron Internationalとの提携に失敗したTCLは、改めて100%出資子会社の設立を試み、Baronとの間に紛争を生じさせたが、先月外国投資促進局(FIPB)から当該子会社の設立を認められた経緯がある。
しかし業界観測筋は、「安売りを武器にする中国企業TCLとプレミアム製品を強みとするフランス企業トムソンの間に、消費者は共通点を見出すことができず、両社の共同ブランディングが成功する可能性は薄い」と評している。
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