SEAnews 2004-01-09 ArtNo.32612

【ニューデリー】今会計年度3四半期(2003/4-12)の輸入割当制諸国向け輸出は7億8000万着／31億5460万米ドルと、量的には前年同期比3.05％下降したが、額は5.18％増加した｡
ヒンドゥー･ビジネス･ラインが1月7日、既製服輸出振興委員会(AEPC:Apparel Export Promotion Council)のデータを引用し報じたところによると、ＡＥＰＣは2003－04年を通じて50億米ドルを輸出する目標も依然達成可能と予想している。
米国向け輸出は2億7090万着／13億9930万米ドルと、ルピーの対米ドル相場の強化や冷夏に伴う夏物衣料の需要減、さらには一部の後発開発途上国(least developed countries)製品に対する関税が免除されたこと等に祟られ、量で10.06％、額で5.15％下降した。
欧州連合向け輸出は4億7050万着／16億2960万米ドルと、量的には3.07％の増加にとどまったが、額は17.81％の二桁成長を見た｡
カナダ向け輸出は3880万着／1億2570万米ドルと、量で17.52％、額で9.11％下降した｡
カレンダー・イヤー2003年を通じた輸入割当諸国向け輸出は、117億9990万着／46億4250万米ドルと、前年に比べ量で3.24％、額で13.11％増加した｡
米国向けは3億3937万着／20億3110万米ドルと、量的に1.03％下降したが、額は4.11％増加した｡
2003年12月の輸入割当制諸国向け既製衣料品輸出は9550万着／4億810万米ドルと、前年同月の9960万着／3億5490万米ドルに比べ、量で4.12％下降したに関わらず、額では14.99％の増加を見た｡
繊維産業省筋によると、ＡＥＰＣのデーターには二国間協定外(OBA:outside bilateral agreement)諸国向け輸出は含まれていないが、ＯＢＡ諸国向け輸出を含めるなら、既製衣料品輸出は明らかに増加している。インド既製衣料品業界は今年末に多角的繊維協定(MFA:Multi Fibre Agreement)が失効するのを踏まえてＯＢＡ諸国市場の開拓に力を入れていると言う。