【ニューデリー】今会計年度上半期(2003/4-9)のパーソナル・コンピューター(PC)販売台数は、テレコム/銀行/政府部門等の需要に牽引され、前年同期比32%増の125万8000台を記録した。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、インディアン・エクスプレス、デカン・ヘラルドが1月7日伝えたところによると、情報技術製造業者協会(MAIT:Manufacturers' Association for Information Technology)のVinnie Mehta常務理事(ED)は、MAITとインド市場調査局(IMRB:Indian Market Research Bureau)の合同調査レポート発表記者会の席上、以上の数字を明らかにするとともに、「上半期のPC販売台数が100万台を突破したのは今回初めてのこと」と付言した。
Mehta氏によると、通年のPC販売が2002-03年の230万台から300万台の大台に乗る可能性も予想されるため、MAITは通年の成長見通しを20%から30%に上方修正した。
この日発表された“ITOPs”と命名された報告書によると、テレコム/銀行/金融サービス/情報技術(IT)対応サービス部門や中央/地方政府の旺盛な需要がPC販売の成長を加速させた。値下がりも手伝ってホーム・マーケットにおけるPC販売も顕著な拡大を見た。エントリー・レベルPCの価格は2万ルピー台に下降、ノートブックPCも5万ルピーで手に入る。
トップ4都市(ニューデリー/ムンバイ/チェンナイ/コルカタ)が国内PC販売の50%を占めたが、クラスBとCの都市のシェアが前年の46%から50%にアップ、この種の小都市における販売が42%の成長を遂げた。
名の知られていない、あるいは無名のいわゆるアセンブルPCのシェアが、前年同期の48%から57%に拡大、地元ブランドのシェアは前年同期の22%から20%に、多国籍ブランドのそれは同30%から23%に、それぞれ縮小した。
またビジネス・セグメントのシェアが74%と、ホーム・セグメントのシェア26%を凌駕したが、成長率ではホーム・セグメントが88%と、ビジネス・セグメントの20%を遙かに上回った。
プロセッサーでは、AMD/Cyrix/その他のプロセッサーのシェアが前年同期の10%から18%に拡大、Intel Pentium-4とPentium-3が全体の66%と14%のシェアを占めた。
ビジネスPC用オペレーティング・システムについては、Windows 95/98が全体の84%を占め、Linuxは2%にとどまった。サーバーに関してはLinux/Unix/Novell/その他の非Windowsオペレーティング・システムのシェアが合計10%を占めた。
上半期のノートブックPCの販売台数は前年同期の2万199台から2万8822台に増加した。しかしサーバーの販売は11%の落ち込みを見た。上半期のプリンター販売は20%成長した。アクティブなインターネット・ユーザーは、2003年3月時点の143万人から2003年9月時点の176万人に増加した。