2004-01-07 ArtNo.32601
◆シンガポール政府投資会社、マトリックス・ラブに出資
【シンガポール/ムンバイ】シンガポール政府の投資会社Temasek Holdings (Pte) Ltd(THPL)は、インド及び製薬部門に照準を合わせる戦略に基づきアンドラプラデシュ州Secunderabad拠点のMatrix Laboratories Limited(MLL)に6700万米ドルを投資、14%の権益を取得する。
エコノミック・タイムズとインディアン・エクスプレスが1月2/3日、MLLの発表を引用し伝えたところによると、昨年インド証券市場において最良のパフォーマンスを示した製薬銘柄の一つに数えられるMLLは、THPL及び米国の投資基金New Bridge Capital(NBC)に対して優先株各225万株を1株1500ルピー(US$32.87)で発行する。またMLLの既存株主もセカンダリー・セール(他の株主への株式市場外での売却)を通じて180万株を処分する。THPLとNBCのMMLへの投資額はそれぞれ約6700万米ドルで、等しいシェアを取得する。
THPLのスポークスウーマン、Eva Ho女史は「我々は既に述べた通り、アジア全体の潜在性に注目しており、またライフサイエンスに関心が有る。我々の関心は開かれており、インドに限らない」と語った。MLLへの投資はインド政府とMLL取締役会の認可を待って実行される。THPLは先月公開市場でインド最大の民間部門銀行ICICI Bankの5.2%のシェアを買収した他、昨年、Standard Chartered Private Equityと50:50の対等出資でインドを主要ターゲットにする1億米ドルの株式投資ファンドを設立した。また、米国拠点の薬品検査サービス会社Quintiles Transnationalの16.4%の権益を9000万米ドルで買収した。
活性製薬成分(API:active pharmaceutical ingredients)及び薬品中間体の製造を手掛けるMLLは、アンドラプラデシュ州Hyderabadに3つの製造施設を擁し、科学者約100人を雇用している。
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