【ムンバイ】熱間圧延(HR)鋼の主要メーカーは、インプット・コストの上昇を理由に1月1日からHRコイル(HRC)のトン当たり価格を1400-1600ルピー引き上げた。
ザ・ヒンドゥーが1月3日報じたところによると、国営Steel Authority of India (SAIL)はトン当たり1600ルピー、Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)/Essar Steel/Ispat/Jindal Vijaynagar等のプレーヤーはトン当たり1400ルピーほど値上げ、これによりトン当たりHRC価格は過去最高の2万1500ルピーに達した。
業界筋によると、鉄鋼業界はインプット・コストの急騰と鉄鋼製品ユーザーの批判の板挟みになっている。インプット・コストは2003年11-12月の間だけで14-17%アップした。コークスのトン当たり価格は1100ルピーから1350ルピーに23%、スクラップはトン当たり1100ルピーから1250ルピーに14%、海綿鉄はトン当たり9500ルピーから1万1115ルピーに17%、それぞれ上昇した。HRCの7%の値上げは、こうしたインプット・コスト上昇の50%強をカバーしているに過ぎず、米国/欧州における10-12%の値上げ幅を下回っている。また値上げ後のトン当たり2万1500ルピーと言う価格は、輸入HRCの陸揚げ価格トン当たり2万2500ルピーを下回る。国際価格は2001年11月のトン当たり180米ドルから2003年2月の350米ドルに上昇したが、現在は320米ドル台となっている。