2004-01-07 ArtNo.32586
◆第3/第4四半期には8.4%以上のGDP成長も可能:蔵相
【ニューデリー】第2四半期(2003/7-9)の国内総生産(GDP)成長率が8.4%をマークしたのに励まされ、Jaswant Singh蔵相は3日、国営放送Doordarshanのインタビューに対して「第3、第4四半期には一層良好な成長も可能」と楽観的見通しを示すとともに、「証券市場に対する規制強化に関わらずボンベイ証取(BSE)のセンシチブ指数(SENSEX)が2日の商いで6000ポイントを突破したことからも、国内経済の健全さと強靱さが窺える」と語った。
インディアン・エクスプレスとザ・ヒンドゥーが3日報じたところによると、BSE30銘柄のベンチマークSENSEXは先週金曜、2000年2月に記録した6150の過去最高に肉薄する6026.59をマークしたが、証券市場過熱の懸念に関して蔵相は「政府は、市場の短絡や誤作動を防止するためインド証券取引局(SEBI)とコンスタントに接触している」、「政府は過去2度にわたり市場の崩壊を経験しており、合同国会委員会にこの点に関する意見を求めている」と指摘、投棄や市場操作が行われる可能性を否定した。
予想される抜き打ち総選挙に伴う暫定予算案上程の可能性に関して蔵相は「我々は現在フル・スケールの新年度予算を準備している」と述べる一方、「仮に首相がそれ(国会下院の繰り上げ選挙)を決意するなら、我々は必要な措置をとる」と付言した。
一方、大蔵省のDC Gupta次官は、第3、第4四半期のGDP成長率が8.4%を超える可能性に関して、「第3四半期にはカリフ(kharif:初冬収穫作物)の豊作が全面的に反映されるため、成長が加速される。また雨に恵まれたことから第4四半期の成長は、ラビ(rabi:春先収穫作物)の収穫により押し上げられるだろう。サービス部門はこれまでのところ8%の成長を記録、製造業も7%以上の成長を回復している。これらを総合するとGDP成長率は8.4%を超える可能性が有る」と指摘した。ちなみに今年上半期には7.1%のGDP成長が記録された。
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