2003-12-24 ArtNo.32582
◆サン、ケララ州ゲノム・マッピング計画に参加
【ティルバナンタプラム】ナスダック登録の情報技術(IT)メジャー、Sun Microsystemsのe-learning部門は、ケララ州政府が進める農村情報システム・サービス&ネットワーキング(KISSAN:Karshaka Information Systems, Services and Networking)プロジェクトへの参加を通じ、同社としては初のゲノム・マッピングに取り組んでいる。
インディアン・エクスプレスが12月22日報じたところによると、サン・マイクロシステムズのAndrew Lim取締役(国際教育研究南アジア担当)は同紙に以上の消息を明らかにするとともに「サンはその先端的コンピューティング・グリッドを応用し、ゲンム・マッピングや防疫に限らず、ケララ州農業部門の総合的な技術転換に寄与する」と語った。同氏によると、先端的コンピューティング技術を用いゲノム・シーケンシングを最低6倍加速することを目指している。
ケララ州のバイオテクノロジー部門は、糖尿病患者に適したNjavara米、塩性水田に適したPokkali品種、酸味抑制効果を有するバナナ品種等、エスニックフードに関わる植物遺伝子プールの面で成果を上げつつある。
KISSANプロジェクトの創始者として知られるインド情報技術管理学院ケララ分校(IIITM-K:Indian Institute of Information Technology and Management Kerala)のKR Srivatsan理事によると、2-3年内にKISSAN-Sunエンタープライズが誕生する見通しだ。
サン・マイクロシステムズは先月、ケララ州に同社としては5番目のe-learning大学を設立した。他の4大学は、英国、香港、シンガポール、ニュージーランドに設けられている。
IIITM-Kティルバナンタプラム校舎は、仮想キャンパス“Kerala Educational Grid”のためにSun CoE(Centre of Excellence)商標のSun Grid Engine技術とサーバーを用いることを認められている。同ナレッジ・キャンパスが完成すれば、IIITM-KはKISSANプロジェクトの研究開発(R&D)に、一層照準を合わせることができる。同キャンパスは18ヶ月以内に完成する。KISSANプロジェクトは農業関連情報の配布量を当初の2倍に拡大したと言う。
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