2003-12-24 ArtNo.32581
◆今後中国からのITアウトソーシング・ビジネスが拡大
【コルカタ】中国インド・ソフトウェア協会(CISA:Chinese India Software Association)の発足に伴い、インドのソフトウェア企業は、今後中国から少なからぬアウトソーシング契約を獲得できる見通しだ。
エコノミック・タイムズが12月22日報じたところによると、電子製品/コンピューター・ソフトウェア輸出促進委員会(ESC:Electronics and Computer Software Export Promotion Council)のPawan Kasera会長(東部地区)はこのほど以上の見通しを語った。
Kasera会長によれば、ESCはインド業界の中国市場開拓を支援するためCISAを設立した。これによりインド・ソフトウェア産業と中国情報技術(IT)産業の交流が活発化し、中小のインド・ソフトウェア企業もアウトソーシング契約を手に入れられる。今から2004年末までの間に実際にその効果を目にすることができるはずだ。
インドの大手IT企業は既に中国市場の開拓に本腰を入れている。例えば、Wiproは中国ビジネスに強気な見通しを抱いており、高付加価値顧客に対するそれ自身の売り込みを図っている。Infosys Technologiesはバンキング・ソリューション“Finacle”の中国、香港、台湾への売り込みに力を入れており、中国子会社の設立に500万米ドルの投資を予定している。Tata Consultancy Services (TCS)はChina Systems Corporationと提携し、State Bank of Indiaから金融取引集中管理システムのカスタマイズ/納入/据え付け契約を獲得した。China Systemsは世界的に600サイトに据え付け実績を有する“EXIMBILLS”製品を納入、TCSはプロジェクト全体の管理と立ち上げを引き受ける。
中国は約120億米ドルの業務をアウトソーシングする見通しだが、これまでのところ中国市場に進出を図っているインドのソフトウェア/ハードウェア企業は、それほど多くない。このためCISAはインドの中小ソフトウェア企業が中国企業と提携する仲介役を務めると言う。
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