SEAnews 2003-12-24 ArtNo.32574

【チェンナイ】TVSグループは、長年にわたり培ったブランド・エクイティーを武器に、自動車コンポーネントや他のファミリー・ビジネスの国際化を加速する計画だ。
エコノミック･タイムズが12月23日報じたところによると、Sundram Fasteners Ltd (SFL)の会長兼ＭＤを務める第3世代のファミリー・メンバー、Suresh Krishna氏は同紙に以上の消息を語った。それによるとグループは、急成長するグローバル･ビジネスの機会を如何に汲み取るか戦略を練っている。ＴＶＳ及びSundaramは海外において高いブランド認知を享受している。グループはこうした強みを最大限に利用し、その製品を海外に輸出する。またＳＦＬのようなグループ企業は完全出資子会社を設立し、海外事業を手掛けることができる。合弁会社には利害の対立がつきもののため、海外事業を手掛ける際は、完全出資子会社を設立するに越したことはない。
今回の英国企業Dana Spicer Europeの鋳造ビジネス買収(別項参照)は、その実、ＴＶＳの合弁会社Axles Indiaを通じてＳＦＬにもたらされた。Axles Indiaには当初Eatonが出資していたが、Danaが1999年にEatonの持ち分を買収、出資／技術パートナーの地位を引き継いだ。
SFLの他、TVS Motor、Lucas TVS、TVS Logisticsも合弁事業を準備している。ＳＦＬは発足当初から100％の地元資本を維持しているが、他のＴＶＳグループの中では、Sundaram Brake Liningsが、最初に純粋な地元資本に変身した。これは米国の合弁パートナーAbex Corporationが90年代初頭に手を引いたため。
また、Lucas TVSもTRWの撤収により、100％地元資本に転換した。Lucas TVSの燃料噴射機製造業務は分離され、Delphi Incとの合弁事業Lucas TVS Diesel Systemsに合体された。
そして2001年にはスズキが合弁会社TVS Suzukiから手を引き、100％インド資本のTVS Motorが誕生した｡
この他、タイヤ製造会社TVS Srichakraも外国パートナーを持たない。またTVS Electronicsはインクジェット・プリンター製造におけるLexmarkとの提携に終止符を打った｡
しかし、Brakes IndiaはTRWを、Wheels IndiaはTitan Europeを、Axles IndiaはDana Corporationを、それぞれパートナーとしており、ホイールとブレーキはグループの主要輸出品になっている。