【ハイデラバード】Sharp Business Systems India Ltd(SBEIL)は南部市場におけるディストリビューション/ネットワークを拡張、同地区の法人にハイエンドな多機能事務機を提供する計画だ。
インディアン・エクスプレスとビジネス・スタンダードが12月20日伝えたところによると、シャープと地元パートナーLarsen and Toubro Ltd(L&T)が3年前に74:26の出資率で設立した合弁会社SBEILのSunil K Sinha重役(CEO)はアンドラプラデシュ州Hyderabadで19日催されたオフィス自動化/情報技術(IT)機器ロードショーの席上、以上の消息を語った。それによると、SBEILは既に北部と東部市場に強力なプレゼンスを築いているが、南部におけるシェアは極めて小さいことから、南部市場の開拓に本腰を入れる方針を決めた。
他社に先駆けデジタル・プリンター及びデジタル・コピア市場におけるシェア拡大に務めて来た同社は、FAXマシーンに関してもPanasonicに次ぎ、第2のシェアを占めている。プリンター及びコピア市場には飽和現象が見られるものの、今会計年度の売上げは昨年の100クロー(US$2197万)に比べ20%の成長が見込める。
過去3年、コピア市場は低迷し続けたが、同社はその間も年率15%以上の成長を維持して来た。アナログ/デジタル両方式を合わせたコピア市場の規模は年間3万ユニットと見積もられ、内40%がデジタル・コピアで占められている。SBEILはデジタル市場の18%、アナログ市場の5%のシェアを握っている。アナログ・コピアの販売は急減しており、2005年までにデジタル製品が全体の80%を占めるものと見られる。
しかしアンドラプラデシュ州においては同社は依然アナログ・コピアに照準を合わせており、毎分15-18枚のスピードの製品の政府機関等への売り込みを図っている。今後はチャンネル・パートナーを指名して流通網を拡張、法人顧客の開拓に力を入れる。SBEILは、選挙後の国内経済の安定を待って成長の波にのる計画だ。
SBEILはA3サイズのPCカラー・スキャナー機能も備えたARM 160コピア・プリンター2モデルを10万ルピー以下で発売した。パーソナル・ドキュメント・マネージメント・ソフトウェア“Sharpdesk”もセットになっており、ユーザーは同ソフトウェアを用いることにより、ドキュメントを迅速且つ容易に編集・記憶・配布することができる。