【コルカタ】Tata Iron & Steel Company (Tisco)は、臨海式大型製鉄所の建設を計画、東西両海岸の候補地を物色している。
エコノミック・タイムズが12月18日報じたところによると2007-08年にジャールカンド州Jamshedpurにおける鉄鋼生産百周年を迎えるTiscoは、年産能力を1500万トンに拡大、国内最大の鉄鋼会社になることを目指している。
政府系Steel Authority of India Ltd (SAIL)のキャパシティーは目下1150万トンで、デボトルネッキングを通じ毎年7%ほど生産能力の拡大を図っており、同ペースが維持されるなら2005年には1400万トン強のキャパシティーを備えることになる。
TiscoはJamshedpurプラントのキャパシティーを現在の年産400万トンから向こう3年間に700万-750万トンに拡張する計画だ。
Tisco筋によると、1500万トン計画と、拡張後のJamshedpurプラント・キャパシティーとのギャップを埋めるため、国内及び国外企業の買収や新規製鉄所の建設等様々なオプションが検討されている。
Tiscoから臨海製鉄所建設地の選考を依頼されたコンサルタント会社MN Dastur & Company (Dasturco)の幹部によると、原料の搬入や製品の搬出に適したインフラが既に整備されている土地が物色されており、オリッサ州Gopalpurが建設地に選ばれる可能性は少ないと言う。しかしTisco幹部はDasturcoに候補地の物色を依頼した事実はないとしている。