2003-12-19 ArtNo.32554
◆Phillips Carbon Black、黒色顔料生産能力63%アップ
【コルカタ】RPG Enterprises傘下のPhillips Carbon Black Ltd (PCBL)は、180クロー(US$3954万)を投じカーボンブラック(黒色顔料)の生産能力を63%アップするとともに、37MW(メガワット)の発電能力を追加する。
ビジネス・スタンダードが12月17日報じたところによると、PCBLのSanjiv Goenka会長は16日以上の消息を語った。それによるとグジャラート州Baroda工場のカーボンブラック年産能力は7万-9万5000トン、西ベンガル州Durgapur工場のそれは2万5000トン、それぞれ拡張され、各12MWと20MWの発電ユニットが増設される。現在バローダ工場の年産能力は1万8000トン、ドゥルガプル工場のそれは12万-15万トンで、PCBLはケララ州Kochiにも工場を有する。
カーボンブラック生産能力の拡張工事は第2四半期(2004/1-3))までに、発電施設の増設工事は来年第3四半期までに、それぞれ完成する。拡張資金の内、140クロー(US$3076万)は内部資金で、残りの40クロー(US$879万)は借り入れで賄う。
バローダ工場の拡張は、某外国メジャーとカーボンブラック納入覚え書きを交換したのに続くもので、主に外国の需要に応じることを目指している。今回の覚え書きは、年間2万5000トンの輸出目標実現に貢献する見通しだ。
PCBLは、必要なら海外における企業の買収も検討しており、その際は中国とスリランカの企業が主要ターゲットにされる。
ビジネス・スタンダードとインディアン・エクスプレスがこの日伝えたところによると、PCBLは2003年9月期年度に前年(5.4クロー)比244%増の純益18.60クロー(US$409万)と、前年(9.90クロー)比146%増の税引き前利益24.34クロー(US$535万)を計上、取締役会は25%の配当を決めた。ちなみに前年の配当は15%だった。
昨年の生産は前年比11%増の15万トンをマーク、売上げもボリュームで8%、額で10%の伸びを見た。輸出成長率は29%を記録した。
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