2003-12-19 ArtNo.32544
◆日立、HDD市場における支配権確立目指す
【ニューデリー】日立製作所と米国IBMコーポレーションのハードディスクドライブ(HDD)事業部門を統合し、2003年1月1日に設立されたHitachi Global Storage Technologies(HGST)は、インド情報技術(IT)市場の潜在性に注目、当面サーバー市場の最低50%、7,200rpmデスクトップ・ドライブ市場の20%のシェア獲得を目指している。
エコノミック・タイムズが12月15日報じたところによると、HGSTアジア太平洋南部地区担当のJayadharan重役(GM)は同紙に以上の抱負を語った。
それによるとデスクトップ・セグメントではハイ・キャパシティー/ハイ・パフォーマンス市場に照準を合わせている。目下のところインドにおけるこの種の市場はそれほど大きくないが、アウトソーシング/バック・エンド業務の成長に伴い、同セグメントは、消費者用ロー・エンド市場よりも急速な成長を遂げるものと見られる。
サーバー・セグメントでは、サーバー・メーカーと提携、これらのメーカーにワールド・クラスのハイエンド・ドライブを安定供給する。
インド市場は転換期を迎えており、ノートブックPC販売の急成長が予想される。こうした潮流の中でノートブック・ドライブ市場の最大のシェアを握るHGSTはアップグレード便宜を提供する。
HGSTはまた消費者用電子製品市場におけるSFF(small form factor)ドライブに照準を合わせている。インド市場は目下、デスクトップとサーバーが大勢を占めているが、今後消費者用電子製品開発業務が成長するものと見られ、SFFドライブの需要も拡大する見通しだ。
インドのハード・ディスク・ドライブ(HDD)市場は、アップグレード市場も含めおよそ230万ユニットと見積もられる。内デスクトップが86%のシェアを占めているが、同市場は7200rpmドライブ及びハイ・キャパシティー・ドライブを受け入れ始めている。IBMはこれまで同成長領域、取り分け相手先商標製造業者(OEM)市場に照準を合わせて来た。しかしHGSTは再販業者ベース及びホワイト・ボックス領域をより重視している。
HGSTは最近、Cyberstarをインドにおける新ディストリビューターに指名した。これは同社のインド市場に対する最新のコミットメントで、HGSTはインドにおけるチャンネル(再販業者/システム統合業者/小売業者)を拡大、末端ユーザーのニーズに応じるとともに、総合的な支援体制を構築すると言う。
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