SEAnews 1995-09-22 ArtNo.3254

【プカン】オートモーティブ・マニュファクチャラーズ(M)Sdn Bhd(AMM)は来月末にパハン州プカンの工場拡張計画が完成するのに伴いプロトン・シトロエンＡＸ新モデルの製造準備が完了する。
ＡＭＭのワン・アブドル・ガファル重役(乗用車担当CEO)によれば、まだシトロエンとの正式の契約は調印されていないが、ＡＭＭは今年2月から2000万Ｍドルを投じて拡張工事を進めており、10月20日にフランスからＣＫＤ(完全ﾉｯｸﾀﾞｳﾝ)部品が届き次第新モデルの生産に着手できる。新モデルの生産はマハティース首相の臨席の下、11月2日に正式にスタート、96年第1四半期に初出荷される。1100ＣＣ／ＡＸモデルの月産台数は当面3000台で、最終的に5500台まで拡大される。1400ＣＣ(ｶﾞｿﾘﾝ)と1500ＣＣ(ﾃﾞｨｰｾﾞﾙ)モデルの製造も、1100ＣＣモデル製造開始後6カ月で着手される予定だ。
敷地面積1000エーカー、床面積140エーカーの工場には向こう10年間に3億5000万Ｍドルが投じられ、職員住宅、部品納入業者用施設、テスト・トラック等が増設される。同工場ではプロトン・サトリアや他のシトロエン・モデルも製造される。来週には4000万Ｍドルのメイン塗装工場が完成、建設コスト500万Ｍドルと800万Ｍドルの補助塗装工場も設けられる。これにより1時間の生産台数は現在の4台から17.1台に拡大する。既に英国運輸局から欧州市場に製品を輸出する認可も得ている。生産量は今年の年間2万4000台から来年の月産8000台に拡大、これに伴い年間売上も2億Ｍドルに達する見通しだ。今年末には従業員も3000人に達し、2000年までに年間10万2000台の製造が目指される。(MBT/STATR:9/21)