2003-12-17 ArtNo.32535
◆依然低普及率の冷蔵庫、特に南部における成長の潜在性大
【ニューデリー】冷蔵庫は白物の中では最も早くインド市場に紹介されたものの一つに数えられるが、その普及率は15%前後と、比較的新しいカラー・テレビジョン(CTV)の普及率20%に及ばない。その実白黒テレビを含めたTVの普及率は約45%に及ぶ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが12月14日、業界筋の言として伝えたところによると、普及率の低い一因は冷蔵庫の有用性に関する啓蒙活動がほとんど行われていないこと。プレーヤーらは、その製品に採用された技術の優秀さは説いても、今日の生活の中で如何にそれを用いるかについてほとんど説いていない。
また不安定な電力供給もその売れ行きに大きく影響している。今年の販売台数の伸びは8-10%と見られるが、価格ベースの伸びは僅かなものにとどまる見通しだ。消費者用電子TV製造業者協会(CETMA:Consumer Electronics and TV Manufacturers Association)のオフィシャルによると、競争過熱の他、コストの下降、サプライ・チェーン・マネージメントの改善、事業の再編等も関係しており、製品の値下がりは必ずしもマージンの縮小を意味しない。
また冷蔵庫産業は極めて不規則な成長を遂げており、大型冷蔵庫の輸送コストは極めて高い。サイズもテレビジョン等に比べ余りに多くのオプションが準備されている。冷蔵庫プレーヤーは比較的少なく、大部分が北部に拠点を設けている。例えばカルナタカ州Bangaloreはインド南部の電子産業ハブと見なされているが、冷蔵庫に関してはコンポーネント納入業者も北部に集中している。こうした点を是正するなら南部における成長の潜在性は大きいと言う。
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