2003-12-17 ArtNo.32533
◆エンジンのCummins、ソフト会社SatyamをR&Dパートナーに
【ニューデリー】英国のディーゼル・エンジン大手Cummins Incの子会社Cummins India Ltd(CIL)は、マハラシュトラ州Puneに設けた研究開発(R&D)部門、Cummins Research and Technology India Ltd (CRTI)のパートナーに、地場トップ・ソフトウェア会社Satyam Computersを選んだ。
インディアン・エクスプレスが12月15日報じたところによると、今月末に稼働するCRTIはCILとCummins Incの50:50の合弁会社。CILのRavi Venkatesan会長によると、CRTIには同社自身のスタッフ150-200人が配置される。Satyamと手を組むことにより、CRTIの業務の早期立ち上げが可能になる。CRTIはインドが保持する分析技術を活用し、エンジン及び発電機の分析/デザイン/シミュレーションを主に手掛ける。目指すところはテストやプロットタイピングのプロセスを省略し、初めからデザインに取りかかることにより、時間とコストを節約すること。新会社は世界各地、取り分けインド以外のCumminsグループ企業に奉仕するが、インド国内のグループ企業のニーズにも応じる。しかし他社の仕事は手掛けない。CRTIは決してインドの低コスト労働力の利用を目指しておらず、従って米国や英国における業務をインドに移転する計画はない。最適な人材が存在するところにR&D拠点を設ける戦略に基づき、これまで米国、英国、日本にテック・センターを設けて来たが、今やインドにも設ける方針を決めた。これらのテック・センターはそれぞれ異なるフォーカスを保持し、相互に補完関係を築いていると言う。
Cumminsのウェブサイトによると、新会社のエンジニアリング設備に対する資金はCummins Incが専ら負担、マネージメントもCummins Incが掌握すると言う。
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