【ニューデリー】国営Steel Authority of India Ltd (SAIL)は、オーストラリアの鉱業会社BHPグループと手を結びオーストラリアで石炭の採掘を行う可能性を検討している。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが12月14日消息筋の言として報じたところによると、SAILはコークス用炭の長期安定供給を確保する狙いからオーストラリアにおける炭坑開発に出資することを検討している。しかしSAIL筋はこの点に関してコメントを控えているが、合弁パートナーは恐らくBHPグループ企業と見られる。SAILは輸入コークス用炭に大きく依存、現在年間800万トンのコークス用炭を輸入しており、BHPとは長期にわたるビジネス関係を築いている。SAILは当初BHPと技術/訓練契約を結んだが、BHP Billiton社がインドに対する冶金用石炭の供給を開始・拡大する中で、両社の関係も1980年代及び1990年代に一層の発展を見た。BHPはインド産鉄鉱石の輸入も手掛けている。