SEAnews 2003-12-15 ArtNo.32521

【ムンバイ】Bajaj一族の対立する二派、族長Rahul Bajaj氏とその従兄弟、Niraj／Shekhar／Madhurの3氏、そしてShishir Bajaj氏とその子息Kushagra氏が11日、マハラシュトラ州Mumbai市内で会談、今年初に妥結した両派和解案の進捗ぶりを点検し合った｡
ビジネス･スタンダードが12月12日、一族の内情に通じた消息筋の言として報じたところによると、今回の会談は“実行会議(implementation meeting)”と位置づけられるが、両派間の合意事項の完遂にはなお1ヶ月余りを要する。
Rahul Bajaj氏を初めとする一族のメンバーらは、具体的な和解額を明らかにすることは避けているが、Rahul Bajaj氏サイドはShishir Bajaj氏側に約300クロー(US$6617万)ほどを支払うものと見られる｡Bajaj Autoの株価は過去数ヶ月急騰しているが、合意された価格に見直しは加えられず、価格問題に関しては最早新たな話し合いは行われないと言う。
タミールナド州Chennai拠点の公認会計士で、インド人民党(BJP)院外団Swadeshi Jagran Manchの召集者を務めるS Gurumurthy氏の仲裁により、今年6月、Rahul Bajaj氏と弟のShishir氏の紛争に和解が成立した。両者の合意の下、Shishir氏は、同氏が管理する企業グループのRahul氏及びその一党の持ち分を買い取り、Rahul氏は同氏が管理する企業グループのShishir氏及びその一党の持ち分を買い取る。Rahul氏は双方の買い取り分を相殺した差額の300クロー強をShishir氏側に支払い、最終的清算を行う。
当初、グループ企業持ち分の評価額に大きな開きが有り、このことが和解を困難にしていたが、Shishir氏は結局当初要求した500クロー(US$1.1億)を大幅に下回る約300クローの支払いを受けることに同意したようだ。