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2003-12-10 ArtNo.32488
◆トヨタ、Maruti 800と同価格の小型車計画
【バンガロール】Toyota Kirloskar Motor Company(TKMC)は向こう3年間に800-1600ccの小型乗用車をインド市場に紹介することを検討している。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが12月8日伝えたところによると、TKMCのトヨシマ重役(MD)は同紙に以上の計画を語った。それによるとTKMCはMaruti 800と同じ価格水準ながら新たな機能や特徴を備えた小型車を発売することを目指している。インド市場向けの新モデルを開発するには3年を要し、同社は目下市場調査を進めている。この種のセグメントの販売ボリュームは極めて大きいが、同社にとっても価格は重要なファクターである。姉妹会社のダイハツは800-1600ccの様々な小型車を保持しており、その内の一つをインドに紹介する可能性も検討している。
TKMCのインド市場におけるシェアは5%に達していないが、向こう数年間に10%に引き上げることを目指している。トヨタの世界市場シェアは現在11%前後だが、2010年までに15%に拡大する計画だ。ゴールは、設備能力の拡張/新モデルの発売/社内の改善/ディーラーシップの拡大のコンビネーションにより達成できるものと見られる。
中国とインドは、トヨタにとって急成長市場の1つに数えられる。中国における年間キャパシティーは4万5000台前後で、2010年までに10倍に拡大するものと見られる。インドにおける現在のキャパシティーは中国と同レベルだが、中国ほどの急成長は望めない。中国市場は成長が最も速く、インドとASEANがこれに続いている。
Toyota Kirloskar Auto Partsは、全世界のトヨタ工場向けにマニュアル変速トランスミッションの出荷を開始する。来年末に世界各地で発売される多目的車に同トランスミッションが採用される。同多目的車は、東南アジアの様々な国からコンポーネントを調達、コスト削減を図る。新コンセプトの下、プラットフォームも共有され、今後複数のモデルが同プラットフォームを採用することになる。例えば異なるモデル間で多くのコンポーネントを共有するが、内装やその他の機能は、それぞれの市場に合わせてカスタマイズする。これによりユニーク且つ低コストなモデルをオファーできる。
タイが全般的な生産拠点になる見通しだが、コンポーネントの製造や組み立て作業はその他の低賃金諸国、例えばインドで実行される。業界観測筋によると、こうした戦略により完成車の価格は現在のものより25%ほど下降する見通しと言う。
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