1995-09-22 ArtNo.3248
◆<星>ディスク・ドライブ産業の国際環境に一大転換?
【シンガポール】シンガポール製造業の中核を成すディスク・ドライブ(HDD)産業の国際環境を一変させるような2件の企業買収計画が20日相次いで発表された。韓国のヒュンダイ・エレクトロニクスが、経営悪化に苦しむHDD製造会社マクスター・パリファラルズのアジア工場買収を発表すれば、世界のHDDビジネスをリードするシーゲート・テクノロジーは経営不振から立ち直れない同業のコナー・パリファラルズの買収を明らかにした。
マクスター株の37%をすでに保有しているヒュンダイは、マクスターのシンガポール2工場(組立)、香港とタイの各1工場(部品製造)を1億米ドルで買い取る。ヒュンダイは2.5インチと3.5インチのHDDを今年は50万台、来年は400万台、マクスターにOEM供給する。マクスターのアジア製造担当副社長パトリック・ゴー氏は、工場売却収入でマクスターはR&D活動を強化できるとしている。ヒュンダイはHDD事業の拡大に最大10億米ドルを投じ、5年内に年間50億米ドルの売上を達成、シーゲートに次ぐ世界第2のHDDメーカーを目指すと言う。 一方、シーゲートは11億米ドル相当の株式スワップ(コナー株1対シーゲート株0.442)によりコナーを買収することで暫定的合意に達したと発表した。同社は2000年までに年商60億米ドルを目指していたが、コナー買収で一夜にして目標達成が可能となった。(BT:9/21)
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