【ニューデリー】国際市場における特異性の欠如から、インドのソフトウェア&サービス産業は中国及びロシアとの競争に直面、昨年の料金レートは前年に比べ15%下降した。
インディアン・エクスプレスが12月4日報じたところによると、国際コンサルタント会社PricewaterhouseCoopers (PwC)のTerry Retter取締役(国際技術担当)は同紙に以上の消息を語った。
それによると、インドの情報技術(IT)産業はこれまで安易な道を求めて来たが、バリュー・チェーンを遡り他とは異なる持ち味を示すべき時機を迎えており、さもなければ競争市場において淘汰されるだけである。
例えばインド・ソフトウェア&サービス産業はセキュリティー・ソリューションの面で大きな潜在性を備えている。インド業界がその持ち味を発揮できるもう一つの領域としては、娯楽産業のコンテンツ・クリエーションを挙げられる。
世界のIT支出は5年内に1兆米ドルに達し、ソフトウェアがその半ば以上を占める見通しで、インド・ソフトウェア産業の機会もその内に有ると言う。
ソフトウェア・サービス会社全国協会(NASSCOM:National Association of Software and Service Companies)のKiran Karnik会頭は、この点に関して「中国及びロシアとの競争はさほどでないが、取り分けBPO(business process outsourcing)市場では、フィリピンとの厳しい競争に直面している」と指摘した。