SEAnews 2003-12-08 ArtNo.32474

【ニューデリー】中国の消費者用電子メーカー、Haier(海爾)は、近隣諸国に輸出する製品のソーシング拠点としてインドを利用する計画だ。
ヒンドゥー･ビジネス･ラインが12月6日報じたところによると、2年ほど前に地元企業と結んだディストリビューション協定を破棄し、完全出資子会社を設立した海爾は、今やBPL、Voltas、Godrej等の地元家電会社やWhirlpoolとソーシング交渉を進めている。Haier Appliances (India) Pvt LtdのT.K. Banerjee社長兼ＣＥＯによると、販売量が臨界質量に達した際には、インド国内に独自の製造施設を設ける。目下のところハイエンド製品は完成品を輸入している。
当面の課題はブランド･イメージと流通・サービス網の構築で、北部地区からスタートし、3－6ヶ月以内に他の地域にまで拡大する。第2段階では研究開発(R&D)施設を設け、インド消費者の好みにマッチした製品を開発する。
海爾は5日、冷蔵庫17モデル、カラー・テレビジョン14モデル、洗濯機とエアコン各8モデル、電子レンジ4モデル、皿洗い機2モデル、ＤＶＤ／ＶＣＤ3モデルを披露した｡家電市場に足場を築いたなら、携帯電話端末をインド市場に紹介する計画だ。
Banerjee氏は競争力有る価格を武器に市場を開拓する考えを明らかにしたが、現在のオファー価格が、例えば14インチＣＴＶは6500ルピー、6キロの半自動洗濯機は7500ルピー、ベーシック･モデルの電子レンジは4990ルピー、直冷式冷蔵庫は7000ルピー・プラスと、プレミアム・レベルに属することを否定しなかった。
海爾は一連の広告キャンペーンを準備しており、第1段階ではブランド、第2段階では製品と技術に照準を合わせた販促を行い、売上げの5％を広告費に充てる計画と言う。