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2003-12-05 ArtNo.32462
◆IOC、ハルディアにケミカル・パーク検討
【コルカタ】Indian Oil Corporation (IOC)は、西ベンガル州の港町Haldiaにケミカル・パークを設ける構想に強い関心を表明した。
ビジネス・スタンダードが12月3日伝えたところによると、IOCのM S Ramachandran会長は2日、西ベンガル州政府のNirupam Sen商工部長と会見したが、席上、州政府側はケミカル・パークの開発と、ハルディア港に化学品埠頭を設ける可能性を検討するよう同社に提案した。Ramachandran会長が同紙に語ったところによれば、IOCは同構想に興味が有り、実行可能なら州政府とチームを組む用意が有る。州政府はプロジェクトに必要な土地を拠出する。しかし投資額等は未定と言う。ハルディアには、IOC製油所、Haldia Petrochemical、Mitsubishi PTA、South Asia Petrochem等が既に拠点を設けており、これらの下流部門企業も続々誕生している。
IOC会長は、この日、棚上げにされて久しいHaldia-Paradipパイプライン敷設計画を州政府と協議するため当地を訪れたもの。IOCは第11次5カ年計画期間にオリッサ州Paradipに製油所を設け、同製油所からハルディアまでパイプラインを敷設することを計画している。しかし西ベンガル州政府は、パイプラインが敷設されれば、ハルディア港が打撃を受けると懸念、計画に反対している。
Haldia Dock Complex (HDC)は現在IOCのために、約700万トンの原油と400万トンの石油製品の荷役を引き受けている。パイプラインが完成すれば、IOCはパラディープで原油を陸揚げし、ハルディア、ビハール州Barauni、及び新製油所に原油を供給することになる。現在、IOCはこの種の輸送に年間400クロー(US$8823万)を支出しており、このためハルディア製油所とBarauni製油所の採算性が悪化している。また喫水の浅いハルディア港には大型タンカーが接岸できないため原油のトン当たり輸送コストが400ルピーほど嵩んでいる。ハルディアとバラウニを結ぶパイプラインは既に敷設されている。パラディープの一点係留(single buoy mooring)施設からスタートするパイプラインの敷設コストは1150クロー(US$2.54億)、工期は3年と見積もられる。同パイプラインは1700万トンの原油を輸送できる。
しかしハルディアにケミカル・パークを設けるなら、IOCは輸送面のコスト超過を有る程度相殺できるものと見られる。またHDCにも新たなビジネス機会がもたらされる見通しだ。
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