【バンガロール】インド・アルミニウム産業は、急速な成長を遂げる自動車産業への売り込みを梃子にアルミニウム国内消費の拡大を図る。
インディアン・エクスプレスが12月2日報じたところによると、インド・アルミニウム協会(AAI:Aluminium Association of India)のC Venkatarama会頭は『自動車産業へのアルミニウム応用のグローバル・イニシアチブとインドにおける機会』と題するセミナーの席上、以上の方針を明らかにした。それによるとインドの国民1人当たりのアルミニウム消費量は0.6キロと、世界平均の20キロを大幅に下回る。この点からも将来の成長の潜在性は大きい。自動車産業の他、電力部門と食品包装部門もアルミニウム消費の拡大に貢献するものと予想される。
商用車メーカーAshok Leyland LtdのV Ramachandran重役(GM:ソーシング担当)が席上語ったところによると、アルミニウムの1ポンド当たりのコストは1.50米ドルと、スチールの30セントを大きく上回り、この点がアルミニウムの利用を阻害する最大の要因になっている。しかし優れた耐久性や操作性から今後アルミニウムの利用は大幅に拡大するものと見られる。エンジン部品、トランスミッション、ホイール等にアルミ鋳物が使用されており、この種のアルミ鋳物がアルミニウム需要の83%を占めていると言う。