SEAnews 2003-12-03 ArtNo.32440

【ニューデリー】イタリアの二輪･三輪車メジャー、Piaggio & C. S.p.Aは2004年末までにインド市場に1億米ドルを投資、三輪車ポートフォリオを拡大する｡
インディアン･エクスプレス、ビジネス･スタンダード、ヒンドゥー･ビジネス･ライン、エコノミック･タイムズ、デカン・ヘラルドが11月29／30日伝えたところによると、Piaggio Vehicles Pvt LtdのRavi Chopra重役(MD)はこのほど記者会見し以上の計画を明らかにした。それによるとマハラシュトラ州Baramati工場の年産能力を、現在の2倍のほぼ10万台に拡張する。目下3つのベース･モデル、35変形バージョンを有するが、別に3つのベース･モデルを追加、6ベース･モデルにする。また2004年末までには1トン･カテゴリーの四輪ピックアップ、クワドリサイクル(quadricycle)の発売も予定している。クワドリサイクルは先ず欧州で発売され、その後インドにも紹介される。近く欧州市場で発売されるクワドリサイクルのコンポーネントの50％はインドで調達される。インドにおける同コンポーネントの調達額は今年だけで1000万ユーロに達する見通しだ｡
ピアジオのRocco Sabelli重役(CEO)及びEnrico Dell'Artino上級副社長によると、インドはピアジオにとって重要市場であり、インドにおけるアウトソーシングも拡大する計画だ。しかしインドにおける二輪車の製造は見合わせた。同社は当初、ニューデリーに完全出資の二輪車製造子会社Piaggio India Ltdを設立したが、2003年11月4日にPiaggio Vehicles Pvt Ltdに合併した。前者のウッタルプラデシュ州Surajpur工場は三輪車の製造に転用する。上記1億米ドルの投資の一部はSurajpur工場に振り向けられ、6ヶ月以内にアセンブリー･ライン1本が増設されると言う。