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2003-12-01 ArtNo.32429
◆繊維産業、回復基調に:格付け会社Fitch
【ムンバイ】インド繊維産業は、今会計年度、政府の政策や輸出市場の活況に支えられ、復調の軌道に乗ったようだ。
インディアン・エクスプレスが11月27日伝えたところによると、信用格付け会社Fitch Ratingsの最新レポートは以上の見通しを伝えている。それによると、組織部門(organised sector)の競争力が回復し、世界の繊維市場動向がインドに有利な方向に変化する中、投資対象としての魅力も回復しつつある。
インドの繊維産業は相互に関連し、また競合し合う3部門-手織り/力織機/組織化された工場-から成っている。
差別的な税構造を中心にしたインド政府の過去の政策は、組織化された工場の競争力を弱体化させて来た。しかし政府は、遅ればせながら、分散した部門を如何に強化しても国際市場に生じた挑戦に対応できないことを理解したようだ。組織化された産業の競争力を強化し、この種の産業に多くの資本を注入することに対する政策決定者の認識が高まっており、過去3年間の中央政府予算には、産業構造の奇形を正そうとする思考転換が反映されている。
貿易割当制度の撤廃はインド繊維産業に輸出拡大の機会をもたらしたが、繊維業界は国際市場において生き抜くための競争力を強化せねばならない。
Indo Rama Synthetics LtdのOP Lohia重役(MD)は「繊維産業界には楽観的気分が生じている」と指摘、「次期会計年度には繊維産業が9%の成長を遂げる」と見通した。同氏によると、楽観的気分を助長する要因が確かに存在し、例えば繊維産業の全ての製品カテゴリーにおいて5-7%の成長が見込める。2005年に貿易割当制度が撤廃され、市場が開放されることにより、インドのプレーヤーに多くの機会がもたらされる。この種の機会は米国、アラブ首長国連邦、カナダに集中している。また、中国の脅威は存在しない。現在の世界市場規模は3500億米ドルにのぼり、インドは2010年までに同市場の10%のシェアを占めることを目指していると言う。
Fitchレポートによれば、インドが、貿易割当制度撤廃後のビジネス機会をどこまでものにできるかは、輸出市場におけるそのシェアにより判定できると言う。
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